黒くて熱い

今日はひとつお知らせがあるのですが、お目通し頂いたところでなんということでもないので、年末の放浪の旅から印象に残っていることなどをご紹介しながら、ついでにひとつお知らせを。

黒く、そしてとてつもなく熱いのです。そこには絶対に入れない。しかし、硬派を売れるわけではありませんが、わたくしも日本男児。手を染めただけで逃げ出すわけにもいかず、そろーっと足を踏み入れてみました。スネくらいまで。イーチ、ニィー、サ、、あっ、で僕は足を洗いました。「兄ちゃん、情けないのぅ」と、さっきから僕のことを見ていたオヤジさんから声が掛かるかと思いきや、「そりゃ、火傷しそうやろ。」と同情の声。これは、大分駅のすぐ傍にある銭湯でのお話です。「ちょっと大げさちゃうん？」と思われる方は、370円持って大分へ行ってください。温泉王国の懐は深し。　　まだつづきがあります。

その、黒くてとんでもない熱さの湯へ、スーっと入ってリラックスしている強者の親父さんが現れたのです。僕が隣のぬるい湯船から「大丈夫なんですか？」と声をかけると、「ん？、そっちは、あー（手を浸けてみて）、ぬるいやろ。」と。　ーーー。「やせ我慢かしら？」とも思いましたが、僕はあそこに心臓を浸すなんて絶対に無理なことを もう悟っているので仙人には逆らいませんでした。　入れない世界のことは忘れ、ぬるめの湯船で黒い温泉を満喫し、脱衣所に出ると、さっきの仙人は番台に座っていました。

人生、日々の鍛錬にまさるもの無し。です。

で、お知らせです。

今年最初の展覧会が近づいております。

大阪、海岸通ギャラリーCASO　3月30日ー4月11日です。まだ幾分間はありますが、ガレージの様子などまたこちらでお見せいたします。

写真はその桃源郷の入り口です。「あたみ」