2008-04-02

今日はじめて文化センターの本講座がありました。初回と言っても、みなさん体験講座を受講していただいていましたので、これで二回目の講座でございました。そこで今日はプロポーションのお話(ものの”見かけの比率ですね。)をしたのですが、今日僕がした解説と全く別の可能性もなにかここで覚え書きでもしておかねばと思い、つれづれに。学校の授業でも言っていますが、絵に描いたものが実物のそれと分かるには、その比率、プロポーションを同じにして描くことが必要だと解説します。これはひとつ、真理であって異論もないと思うのですが、方やプロポーションが同じでなければ何が描いてあるのか分からないのかと言えば、そうではありません。経験上みんな知っていて、風刺似顔絵しかり、漫画のデフォルメしかりです。本人とは全く違う比率でその人の顔を描いても同じじゃないのにその人と分かる。いや、本人とかけ離れているからこそ、笑いの感情を誘ったり、まさしくその人以外ではなくなってしまうのです。ここに創作の謎があります。絵の分野だけの話ではないでしょうが、絵の話だけにしておきます。

前回、イマジネーションということで日記を書きましたが、見えないものを感じ取る能力が人にはあります。見えている捨てハイから確率的に裏付けられているとはいえ、これヤバぃょなぁと思うときは当たってます。

その創作に浮かぶ深遠なものをここで言葉にして語ることは僕にはできませんが、その見えないものを描き、見えないものを感じてもらうことが絵を描くことのかすかな救いでしょうか。

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