昨日を持ちまして2020年のキットハウス_立嶋滋樹絵画展_「それを名付けよ。」開催終了致しました。先ず、緊急事態宣言の発令から解除の下、延期に重ねて急な開催決定によりご案内が行き届きませんでしたことをお詫び申し上げます。又加えて、お仕事も通常とは違う進行であったにも拘らす、大阪府民皆様共に注意を払っているとはいえ、電車、バスなどを乗り継いで会場にお運び頂きました方々に、深く感謝の気持ちをお伝え致したく存じます。立嶋やタテシマ の作品を、どこか気持ちの片隅に置いておいてもらえたのだとジ〜ンと致します。

2年前に父が亡くなり、実はこの展覧会の直前に闘病中であった母を見送りました。好き勝手に生きる僕に対して、両親が僕に対して下した決断は「反対はしないが、応援もしない。」という一言でした。

「芸術家とは」なんて、父母と同じ様に僕にも分かりません。ただ必死にペタペタ絵具を塗って来ただけです。それでも、そう生きると決めた事によって、たくさんの先生方からお言葉を頂き、また、あなたが何かをしようとしているなら一緒に展覧会を作りましょうと言って頂いた画廊オーナーの方々に支えられて来ました。今年もキットハウスで作品を見ていただける機会を作っていただきました。それにより会場にお足をお運び頂いた方々の、絵に対する感想が僕の制作の方向性を示唆することとなりました。

若い頃の様にムキになって、ゲイジュツが!ゲイジュツは!と、いう気持ちにはなりません。ただこの長い間、ご自宅で過ごされた方々が、僕の作品を起点に様々なお話を画廊で語られている場を共有して、こういう時だからこそ芸術の本当の価値が必要とされていると(勝手に)思うに至りました。戦後の物の無い時代に「肘掛け椅子」の様な絵を描くと言ったマティスや、日本の敗戦最中に美術の活動を続けた先生方の気持ちが、少し分かった気が致します。ここまで来たのだからこそ立嶋は絵描きになってやろうと思う次第です。

すべての人への愛を絵で!

恥ずかしや。。。

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