いつかの夜に見た白い椿の印象から絵を作ろうとしている。あちこちツバキを見に出かけたりもした。作品では写実的な描写は必要ないと思っているけれど、作業が進むと部分的なスケッチが必要になったりするので椿拾いの散歩に出かける。落ちて間もない様子の花を幾つか掌に載せると思った以上の重みがある。はぁ、この重みが咲いたままの花を散らせることなく落とすのか、と考えたりする。

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