若い時から繰り返している作業なれど、年々完了が伸びる。引っ張る器具を自作したりタッカーを電動にしたり、それなりに労働環境改善しているけれど、反比例して休憩時間が伸びる。ある頃から一回の作業で張ってしまうのをやめた。キャンバスを木枠に仮留めしただけの状態で地塗りをする。そうしてキャンバスを馴染ませてまた少し張っていく。雨の日は麻も弛む。また少し張る。画面に絵の具が盛られた頃に四辺も整う。但し、油彩画なので完成までは絵の具は乾かない。表面には触れず裏面のタックを抜き、キャンバスを引っ張ってタックを打ち直す。器用だな。

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