先日、例のホックニー氏の本「秘密の知識 Secret knowledge」を友達と眺めていて、この「マルメロの陽光」という映画を教えてもらった。僕はまだ見てません。調べてみると、写実を求める画家をビクトル・エリセ監督が撮ったドキュメンタリーらしい。エリセ監督作といえば「ミツバチのささやき」ですね、んー、この映画の子役アナ・トレントが、家から父親のコートを持ち出して怪我をして隠れている兵士に持って行くシーンがいまでも忘れられないなぁ。冒頭のフランケンシュタインの映画と重なる様に兵士が、、、と。あの映画を見たときは、こんなかぎりなくおとぎ話の様な物語りを、こんなにも完璧に実写で撮れるのかと、強烈な印象を持ちました。 で、ホックニー氏が本で検証しようとしている光学器機と描写の関係とは少し違うと思うけれど、友人は映画の中で主人公の画家がマルメロの木の前で木枠を立てている姿と、ホックニーが自身で再現した光学装置をのぞき込んでいる彼の本の表紙の写真との間に何か共通の思いがして僕にマルメロの映画のことを教えてくれたのでしょう。 そしてこの週末、授業に関することでちょっと気になることがあり、安野光雅著「絵の教室」と言う本を読んでました。これはまた安野先生の写実に関しての思いが書かれている本で、冒頭のクイズのような絵のレッスンは興味深いです。安野先生のお仕事と重ねて、なぜこのようなレッスンを考えられたかと想像すると、絵画のおもしろさに入り込めると思います。この本の中にもエリセ監督の「マルメロの陽光」が出てきます。映画も、ホックニーの本も、安野氏の本も最近のものではありませんが、なぜかこの週末に僕の所に集まってきたので、「マルメロの陽光」を見よう!と思ったのですが廃盤でした。アマゾンもyahooも楽天も、TSUTAYAも助けてはくれませんでした。そう、かなりくやしいのでここへ書いてみした。