人体の不思議展に学生さんと共に行ってきました。授業前半は、カバンを描いて少し早めに切り上げて出掛けました。目的は骨格の勉強のためですが、皆は展示全体に圧倒されていたようです。僕は、、まだぼーっとしてる感じですかね。あんな標本は他に比べるものがないので、すぐには言葉にならないといった感じでしょうか。うわぁーこんなんなんやーと、見入るのはもちろん。研究のためとはいえあそこまでの標本を作る技術を推し進めていくこと自体にも気をとられますし、自分の体も一緒なんだと考えてみるとボーッとしてきます。高度に複雑な人体というモノを物体としていろんな角度から見ていくわけです。血管だけを取り出したの標本の複雑さと美しさに驚いたり、ロボットとは比べものにならないくらい美しくまとめられた腕の筋肉に見入ったりといった具合です。そして方や、標本ではない僕らはそれを事も無げに、無意識に動かしながら、もうこんな時間かぁ、この後の打ち合わせに間に合わなくなっちゃうなー、ちょっと遅れたら具合わるいかなぁ、、などとこれまた一応高度で複雑な人間社会のことを考えているわけです。そのギャップが上手く埋まりません。ぼーっとしてきます。グロテスクだとか(それは多分、あそこまでの標本を作ってしまうという行為に対してだと思います。標本自体はそんな風に思えなかったので、僕は。)、ご飯が食べられなくなったとか(ビーフジャーキーは暫くやめとこうかなぁ、、)いろいろ曰く付きの展覧会ですが、いかがですか?
写真は人体ではなくて授業で描いたカバンの方にしておきます。