僕の愛した日本は、いつ、どこへ消え去ってしまったのだろう。

これが、もやもやしながら、そして、行ったところで何になるのか、でも「いかないとな、」と意味も分からず被災地を見に行き、戻り、やっと分かったことだと言える。

ニュースを見て然り。ショッキングな映像の次には筋道立った結末もない。被災を受けた人の現状を、貧しい僕の想像力で頭に描けば、次には「復興も進んでいます!」といった、ドラマを借りたニュースが流される。さて、一体、何が起こっているのか、さっぱり分からない。僕が行ったところで、全く何も、何の関係も被災を受けた方々とは築けはしないし、行って僕が見ることのできる被災地の現状など、ほんの、一面に過ぎずだ。

でも、もう、耳に入り易い情報に任せるより、自分で行って見た方がいいや。もやもやは、そういうモヤモヤだったと思う。

和泉ナンバーのレンタカーから、物見遊山にきょろきょろしている通りすがりの僕等を目にして、不快に思われた方もおられたろう。でも、行かないより、行って見て、良かったと思っている。何もできないけれど、この後、気に掛けることはできる。ニュースを見るときの自分の底ができた気がする。一度行けば、二度行ける。

三回も長々と書いていますが、現地で見て感じた事は、ここで書こうとは思っていません。それは、僕の仕事じゃない。カメラも置いて行きました。このブログでお伝えしたいのは、「行ってきました。」と、いうことだけです。

原発事故処理、復興のスピードを奪うもの、急ぐ再稼働、そして、世の中、コンプガチャがどうのだと。狂ってるよ。

大切にするべきものから、何かが抜け落ちてる。

僕の愛した日本は、いつ、どこへ消え去ってしまったのだろう。

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