こんにちは。今日は読書のお話です。僕は来年5月に大阪肥後橋のギャラリー佑英で「記憶」をシリーズにした企画に参加させていただく予定で、現在「記憶」過敏症です。

で、この本には大きな長いスケールの「記憶」という言葉が出てきます。動物としての私達に刻印された「おもかげ」、意志的な「回想」とは別物の記憶、といった風。東京芸大での授業や講演を基にした語り口とおもわれ、生物学の専門的な核心が、日常的な比喩と共に進んでいくのが楽しい。途中シリアスな部分もあり、胸がヒリヒリもする。最後は生命にとってのリズムという問いで神宮の遷宮の話へと広がっていく。

実は、この本を読まなければと思ったきっかけは、9月に大阪で個展をされるに先輩のその展覧会のテキストがとても印象的で、その中に引用されていました。それについてはまたお知らせや感想を書きたいとおもいます。

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