2008-02-05

寒いですね。この前は、モノの見え方のことを言いましたが、今日は出力の方。絵の上達の早い人は?ということで。僕なりに。

今思う結論を言えば、ん、その人の性格です。(ある意味、伝える方にとっても、受ける方にとってもお互いにショッキングといえばそうかもしれないですけど。)  ウッディ・アレンの映画の中で彼が自分の成功について(いや、恋愛についてだったか、)話すシーンがあって、(どの映画だったかは忘れました。)「必要なのは、才能じゃなくて勇気であって、成功するかは(出会いを得られるかは)ただのタイミングなんだ。なのにだれもそう信じないんだ。」とか言うんです。もう20年くらい前に見た映画ですが、すごく納得したのを憶えてます。で、僕は毎年毎年いろんな言い方で絵を描くことを伝え様としているんですが、そうしながら、頭の中には何度もこの言葉が浮かんでくるんですね。描くことのいろんなとらえ方をしゃべるのをやめようとは思いませんが、今している話の中にでも理屈として納得してもらってることはあると思っています。ただし、「分かる」というのと、「やってみた」というのと、「出来た」というのは同時にはやってこないのです。  誰でも自分が今から描く絵がぐちゃぐちゃになるのはいやなので、「分かった」けど、その通りにやってみるのは怖いわけです。「やったって死にゃしないからやってみな」って、僕はよく言うのですが、そんなおやじのジョークに乗ってくれる子供はいません。みんな歳に似合わず割と恐がりなのです。ここで必要なのは絵を描くスキルではないのよ、と僕が言いたいことはお判りですよね。普通スキルアップするする為には、それを獲得するに見合った小さなスキルが必要だというのが一般論だと思うのですが、そう考えてしまうと、その小さなスキル自体が私にあるのかしら?というジレンマに陥ってしまいます。そこでウッディ・アレンは勇気だと。  やってみて上手くいくかはただタイミング、、だけなのかどうなのか、それはこちら側、僕の能力ってもんですが、一年間怖がっているよりは、タイミングよく波に乗れる可能性は誰にでもあるように思います。

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