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琵琶湖に雨を降らす雲

2012CAF.Nびわこ展 関連企画のアーサー・ビナード氏講演会へ出掛けました。ご本人の受賞歴はじめ、ご活躍の程はここでご紹介する必要はないとおもいます。ご自身の詩作について語られたラジオのトーク番組を僕の授業で取り上げ、学生さんに聞いてもらった事もありますね。

 徹底した観察から詩作へ登りつめようする姿勢はさわやかです。詩が生まれる瞬間は僕ら他人には分からないところですが、8合目まではこんな言葉の杖をついて登ってきたとか、途中でこんな景色を見て気付いたことがあるとか、気さくにオープンに語られるので、「ついて行けそう。」と以前ラジオでお話を聞いた際に感じました。

今日は著作の中から2冊の本にまつわるお話。

前半の本「くうきのかお」から一つだけ。

 ビナードさんは、『(対象を)「自分のものとして引き受けることが出来たとき」創作の土台が出来上がる』と言われます。そして、熊谷守一氏の絵で始まるこの本。「クマガイさんの絵は、上手く描いているなぁって感じじゃないんだけれど、ウサギがウサギを描くとこんな感じになりそうだなって感じません?」と。

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